~仏式のお葬式。心安らぐ蓮の花~

葬儀にはさまざまな形がありますが、日本で最も多いのが“仏式”です。北本セレモホール、鴻巣セレモホールでもやはり一番多いのは“仏式”です。

北本市や鴻巣市、桶川市にはここに生まれた時からずっと住んでこられた方、先祖代々からお墓を守ってこられた方々など長く住んでおられる方々が多くいらっしゃるのではないでしょうか?そのため、菩提寺をお持ち方々も多く、仏式が一番多い理由の一つであるかもしれません。

◎仏式葬儀とは◎(家族葬、一般葬、火葬式、全てにおいて)仏教の教えにのっとって執り行われる葬儀形式のこと。故人様を送るためにお寺の方がお経をあげてくださいます。

今回は、仏式の中でもよくお客様からいただく質問について少しお答えさせていただきます。

ℚお経をあげてくれる‘お坊さん‘のことをなんて呼べばいいの?

故人様を送るためにお寺の方がお経をあげてくださいます。この方々の呼び方はいくつかあるのですが、役割や場面で呼び方が違ってきます。

  • 「僧侶」→葬儀や法事ではお寺の方にお経をあげていただきます。この方々を一般的に「僧侶」とお呼びいたします。お寺に所属し、仏教の教えに沿ってご供養をして下さる方ですね。
  • 「導師」→葬儀の中でお式全体を仕切っていただく僧侶を「導師」とお呼びいたします。式を進行していただく大切な役割を担っております。
  • 「住職」→お寺の代表者、長でございます。会社の「社長」や「代表取締役」などと同じ立場の方です。

いつ、どの呼び方で…?と不安になられてしまう方もいらっしゃるかと思います。ただでさえお寺の方を前にするととても緊張しますよね;ですがあまり難しく考えたり不安にならなくても大丈夫です。私たちスタッフも、お式の前に必ずお打ち合わせのお時間をいただき、進行内容、お焼香のご案内、どのようにご紹介しお呼びさせていただくかなどをお話させていただき、開式へと進めてまいります。分からない時は私たちがお答えいたしますし、一緒にご案内させていただきますのでご安心ください。

北本セレモホール、鴻巣セレモホールでも司会がご案内をする際に「ご導師様」や「ご住職様」などとその時にいらっしゃったお寺の方によってご案内の呼び方を変えております。

ちょっとした知識として心に留めておいていただけたら幸いです。

ℚお焼香の回数には決まりはあるの?

お焼香の回数、これもよくご質問されることです。これは各宗によって違います。だから余計に悩まれますし何もご案内がなければ分からない方は多いですよね;

「真言宗」「臨済宗」「曹洞宗」「天台宗」「浄土宗」「日蓮宗」「浄土真宗本願寺派」「浄土真宗大谷派」…他にもございますが、ここ北本市、鴻巣市、桶川市でも様々な宗派の方々がいらっしゃいます。お焼香の回数にはそれぞれ意味もございます。今回は回数だけお伝えさせていただきます。それぞれの意味については、またゆっくりとお話をさせていただきます。

真言宗3回
臨済宗1回
曹洞宗2回
天台宗1回~3回
浄土宗1回~3回
日蓮宗1回~3回
浄土真宗本願寺派1回
浄土真宗大谷派2回

少し難しいお話が続いてしまいましたので最後にちょっとだけ心安らぐお話を

仏教に関する絵や置物、北本セレモホールにも飾らせていただいておりますが、鮮やかな色の「蓮の花」をよく目にすることはありませんか?仏様が蓮の花の上に座られている様子が描かれていたり、仏像の下の台座が蓮の花だったり。この「蓮の花」にも仏教では意味があるようです。所説ございますので、いくつかご紹介させていただきますが、ご自分の心安らぐ意味に巡り合えましたらそっと心に留めておいてください…

・蓮は深い泥の中から芽を出し、真っ直ぐとした一本の茎を伸ばし優美な花を咲かせることから、迷いや穢れを持たず一心に仏教の教えを説いた僧侶の象徴とされ古くから描かれている花

・色鮮やかな花の様子から迷いや苦しみ(泥中)(不浄)の世界から仏の世界へ導いてくれる花

・仏様のいる世界、極楽浄土を象徴する花

・淤泥華(おでいげ)とも呼ばれ、泥の中から出て咲く花が全く泥に染まらずに咲く姿から、清らかで汚れ無くという願いが込められた花

などなど、本当に所説ございます。しかしきっとどれも正しく、清く慈悲深く、心救われる意味を持っているように思います。どこか、絵の中や仏像など、蓮の花を見かけた時にはご自分が心救われるお話を思い出していただき、そっと手を合わせて心落ち着かせることも良いかもしれませんね。

僧侶や宗派、鮮やかな蓮の花のお話、少しだけ意味を知っているだけでその場の所作や景色がまた違って見えてくるかもしれません。

何か相談事やお問い合わせ、今さらこんなこと聞いてもいいのかな…なんてことも気にせずに。北本セレモホール、鴻巣セレモホールにいつでもご連絡ください。次回も、心にそっと寄り添うお話をお届けいたします。